2025.4.21 肘の押出し

合気

セントラルアイランド体育館での稽古。FOさん、KIさん、HGさんが参加。今日はTZさんが所用で不在のため代稽古を執る。どの技を稽古するか先生のセミナー映像を見て、自分が試したい技を選ぶ。代稽古の役得である。今日の課題は「よたれかかる」を必須として、「足指の使い方」や「手首の開き」などとする。「よたれかかる」はやはり高い効果を実感できる。覚悟をもって取り組んでいくべき課題だ。その他の「足指の使い方」や「手首の開き」は「よたれかかる」を優先するため、効果は曖昧ではあったがこれはこれで良しとしよう。今日は「手首の掛け方」や「肘の使い方」に大きな進展が見られた稽古であった。

座技 両手取合気揚げ後方倒し

最初の受けがFOさんだったが、うまく後方へ倒すことができた。「よたれかかる」の効果である。倒すときには腕を使わず、受けが自分で弾き飛ばされるまで形を維持する気持ちだが、KIさんの感想も同様であった。

座技 両手取片手手首掛け落とし

前回の稽古でうまくいかなかった技を選択。稽古後の振りかえりで「親指の圧を抜く」と受けに当たらずに手首を掛けることができるのではないか?との結論になったので検証してみた。前回に比べればうまくいったが、やはり受けと当たってしまう。FOさんに技を掛けるに至っては「腕を上げて下げる」のみの動きである。皆で検討し「小指側に圧を掛ければ親指の圧が小さくなる」ことは概ね間違いないことは判ったのだが… ※この後の技で「手首掛け」について興味深い理合いが見つかった。

座技 両手胸取手刀横斬り倒し

先生のセミナー映像から選んだ技。取の時にうまく技がかからない。横で見ていたKIさんが「腕を上げる動作が余計な気がする」との言。受けの腕を越して首を斬るために腕を上げなければならないが、その動きが余計とは… その時、先生の「手が脚を離れた瞬間から技が始まっている」という言葉が思い出された。問題はどうやって手の力が抜けないようにするか。試行錯誤してみると「胸を上げることにより腕を上げる」のではないかという結論に達する。この理は「手首掛け」の技にも応用が効くのではないだろうか。次回検証したい。また、この技では横切りの方向について、「真横ではなく、斜め下方向に斬る」との意見となった。こうすることにより、胸が自然に斜め下方向に落ち受けが崩されるのではとの仮説である。

座技 両手胸取袖掴み横投げ

これも先生のセミナー映像からの技。この前の技で得た「胸を上げることにより腕を上げる」を意識して動いてみたところ、先生の「腕を動かしている途中で掴むんです。」との説明が理解できた。いままで納得いく動きが出来なかったが、ようやくコツを掴んだ。これは収穫である。また、この技ではFOさんとKIさんが「肘を落とすような形で袖を摘み、回す」ということを検証していた。これは後の技で「肘の押出し」という技の理合いを発見するきっかけとなった。

立技 外手取ボール持ち回し投げ

実際にボールを持って稽古する。最初の受けのFOさんから「さっきの技と同じく肘を落とした形でボールを回してみたら」とのアドバイスを受ける。実際にそのようにやってみると技が通った。この動きを検証してみると「肘で手首を押し上げる」感覚である。先生が常々、形を見せながら仰っていた「手首がここに来るんです」という説明が初めて腑に落ちた。この技も手首を大きく回そうとして斜めに動かすとダメである。まずは確実に肘で手首を押し上げてからボールを回すこと。これが肝要である。KIさんが、私がFOさんに技が掛けた際の感想を「腕(手首も?)の動きだけを見たら先生のようだった。」と言ってもらえて素直に嬉しかった。励みとしたい。

立技 攻技ボール掌のせ回し投げ

全く技が通らなかった。稽古後の振りかえりで、「よたれかかる」と「肘の使い方」を忘れていたのに気が付く。特に「よたれかかる」。ここに注力していればダメならダメで方向性が見えるのだが、掌への圧の掛け方にばかり意識が行っていた。また、この技は肘の使い方の検証にはピッタリの技であった。実に勿体無いことをしたものだ。次回の機会では忘れずにしたい。

所 感

稽古前に久々に他流派の先生と会うことができた。いつもの通りに皆が来るまでの間に交流稽古を行う。「よたれかかる」や「手首開き」などが通用するか試してみる良い機会だ。「よたれかかる」は非常に効果を感じた。いつもよりも力みがなく合気揚げすることができた気がするが、自分の軸だけを意識して二人の関係性の中での「よたれかかり」は出来ていなかったことは反省。しかしながらゴリゴリ柔術系である先生にある程度だが技が通用したのは自信となった。今日の稽古では「胸で腕を上げる」「肘で手首を押す」という感覚が体感できた。これは大きな収穫である。それぞれの感覚を共有してくれる稽古仲間に感謝。これも一種の「よたれかかり」?

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