2025.6.14 押しと引き

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イーストワード体育館での稽古。TZさん、FOさん、KIさん、KDさん、ITさんが参加。本部講習会参加後の初の稽古である。今回の講習会では「押しと引き」の具体的な身体的用法について体感することが出来た。これを1週間ほど一人稽古により反復演練し稽古(実践)に臨む。結果は惨敗であった。「支点を固定」することを重視するあまり力が入りすぎていた感がある。手の張り方も難しい。一人稽古のやり方を大きく修正する必要を痛感した稽古であった。

座技 両手取合気揚げ後方倒し

「指先の固定」と「肩関節を回す」を意識する。前者は合気揚げの時に、後者は後方に倒す時である。
まずまずの効きであった。

座技 両手取回外回し後方倒し

これも「肩関節を回す」を意識する。いつもよりもスムーズに手首が回る感覚である。

座技 内手取掴み上げ肘引き落とし

内手で合気揚げをした後に、外手で受けの前腕を引き落とすが、この時に「肩関節を回す」を使う。
KIさん、KDさんともに手元から離すことなく落とすことが出来たのは肩関節を回す効果であると思料する。

座技 外手取掌屈内投げ

講習会において「引きと押し」を強調して指導していた技。一人稽古での動きを使おうとするも全く通らず。「押しと引き」を成立させるのは「支点の固定」であるので、それに固執するあまり、指先・前腕に力が入り過ぎていた。支点の固定が出来ていれば多少、力みがあろうとも技が掛るという誤った考えである。手の張りも強すぎた感がある。H先生はどちらかというと手の張りについてはあまり言及していなかった。

座技 外手取掌屈外投げ

外投げの際に「肩関節の回し」を使おうとするも、その前の「手首の掌屈による崩し」がうまくいかず。この部分は多少受けてもらい、外投げの段階で「肩関節の回し」を試したところまずまずの効きであった。

座技 両手取掌屈後方倒し

これも「手首の掌屈による崩し」がうまくいかない。後方に倒す際にいくつかの方法論がでた。FOさんは「一旦後ろに軸を引いてから腕を押す」方法を提示していた。私は、ITさんが受けの時に「腕に力がうまく伝わっていない。」とのアドバイスを受け、股関節を回してみたところ、うまく押すことが出来た。その後にFOさんと真逆の方法「軸を前に出す(寄せる)」方法を見つける。この方法とFOさんの方法により「自分の軸を動かすことにより受けの軸にズレが起きる」ことを証明してくれた。面白い現象である。

立技 両手取掌屈手首掛け落とし

講習会では「落とし」の時に「指先と肘で押しと引きを作る」「肩の上げと肘の下げで押しと引きを作る」2つの方法を教えてもらったのでそれを伝える。講習会では気が着かなかったが「指先と肘で押しと引きを作る」は垂直方向ではなく前後方向への押しと引きであることが判った。ITさんが受けの時に手首を掛けで「もっと負ける動きをしてもらいたい」とのリクエストがあり、非常に腑におちる言葉であった。支点を固定することに固執していることを象徴している。

所 感

「押しと引き」を成立させるための「支点の固定」。講習会ではこの動きを具体的に体感でき、それを一人稽古で練ったつもりであったが全く技を通らなかった。稽古を振り返って「揚げ」の要素が無かったことと、支点を固定する位置(部位)が違うのが技が通らなかった理由ではないかとの結論に至る。まずは「揚げ」の要素を加えることにより三次元の動き(崩し)となるのではないのかということと、押しと引きは受けの掴んだ手に反応を起こさせるのが目的であり、技や掴み方により支点を固定する位置(部位)を変える必要があるのだろう。要検証である。いずれにせよ「押しと引き」の動きを体感できたのは収穫であり、これを大事に育てて行きたい。

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