2025.11.1 倒す角度

合気

ホワイトストーン体育館での稽古。TZさん、FOさん、TJさん、KIさんが参加。今日の課題は「あご上げ」と「腕の使い方」とした。これは、あご上げの姿勢の強化と肩・腕の力の抜き方のチェックのために、靭トレのyoutubeで説明していた内容とシステマのプッシュアップを融合させたものである。確かな手応えは感じられなかったものの、KIさんからは「私にはあご上げの力が強すぎる」との評をもらったので何らかの効果はあるのだろう。(良いが悪いかは判らないが…)引き続き取り組んでいきたい。また、今日は、「鎖骨の落とし」や「受けを倒す角度に合わす」などの術理について示唆をもらうことが出来た稽古となった。

座技 両手取手首回し落とし

技は通ったが「あご上げ」と「腕の使い方」の効果なのかは不明。いつもよりは肩を積極的に動かしたがスムーズに回し落とすことが出来た気はするが。

座技 両手取引き寄せ揚げ左右投げ

引き寄せ揚げが滑らかに出来たのは「腕の使い方」によるものか。肩を少し後ろ抜くような感覚。これにより背骨や胸を使いやすくなる。

座技 両手取膝上回し左右投げ

あご上げで受けと繋がるとともに体の軸を作る。今までと違うのは技の掛け方。体軸の回しよりも腕を積極的に動かすようにする。体軸の回しは当然使うが、腕の動きにつられて軸回しが自然に発生するような感覚である。

座技 両肩取り左右投げ

この技もあご上げが効く。そしてあご上げの体軸を固定する効果が非常に高いのが判る技であった。

座技 外手肩取り後方倒し

外手取なので真っすぐ押し返すのが肝要。肩よりもあごを使って後方に倒す感覚である。

座技 両手胸取後方倒し

他の人はあごを上げた段階で反応が起きていたが、FOさんには全く技が通らず。掴み手の角度を変化させると良いようだ。FOさんにどう掛けるか。良い検証になると思う。

座技 後手肩手首取前方投げ

この技はほぼ全員に技が効かなかった。姿勢に問題があったか。TZさんから鎖骨を下げるように指摘される。検証すると鎖骨が上がっていると腕が力むことが判った。受けに手を取られた際に「鎖骨を落とした状態」を維持しておくことも一種のだましなのかも。また、崩した後の掛け方についても研究する必要を感じた。

立技 内手縦合わせ合気下げ

体を倒す角度にすることであご上げの効果が高まる。また、あご上げの前段階として、内手合わせの際に「反対側を使う」ことを忘れずに行うようにすること。中心を攻めることにも通じるものと思料する。TZさんやKIさんは、あご上げの後に揚げると当たるので小指派の人たちはそのまま下げたほうがよいようである。形にこだわってしまった典型である。

立技 内手平合わせ合気下げ

「受けを倒す角度に合わす」という術理を発見した技である。これはTZさんがFOさんに掛けているのを見ていてこの術理に気付く。FOさんは自護体なので受けの手に乗せてから体を倒しても乗ってこない。体を倒す角度にしながら、受けの手の位置を無視して手を差し込み、あご上げのタイミングで手に触れるようにすると受けを倒れる角度に合わすことができる。面白い術理だ。これであれば受けの姿勢に影響を受けることがない。もっと深堀りしていこう。

所 感

今日の稽古では、「受けを倒す角度に合わす」という興味深い理を発見することが出来た。また、全く通らない技もあり、崩しの理論がいままでと違ってきていることを感じた。これはあご上げによるものなのだろうか。ガラパゴス化することは避けたいが、皆、独特の体感覚を持っているのでこれで効いているのであれば方向性としては問題ないのであろう。

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