2025.9.1 掌の分開き

合気

セントラルアイランド体育館での稽古。TZさん、FOさん、KIさんが参加。今日の課題は「掌の開き」とした。「指での崩しの理」の中の一つである。これは前回の稽古でFOさんが「橈骨と尺骨を開くという説明をしていた他派のyoutubeを見た」との言から少し深堀りしてみようと選択した。稽古前に「橈骨と尺骨を開くには掌を開くのではないか」との仮説を立てみる。そこから「指での崩し」の理論と合わせ、親指派と小指派により開く掌の部位を変えてみた。まずまずの感触であるが、掌の開き方がまだうまくいかないので今後の鍛錬が必要と思料する。また、今日は「肘のロックを外す」についてヒントを得ることが出来た稽古となった。

座技 両手取片外回し投げ

「掌の分開き」を試みたところまずまずの効きであった。親指派は親指、示指、中指を、小指派は小指と薬指を開くようにした。親指のみとしなかったのは、掌の開きを伴うようにしたかったためである。稽古前に閃いた「肘のロックを外す」も試す。手応えを感じる効きであった。

座技 両手取内抜き投げ

「掌の分開き」は前の技と同様。「肘のロックを外す」についてはまずまずであったが、この技においては、特だしすることなく流れの中で使ったほうが良さそうである。技により使い分ける必要がある。

座技 両手取巻き落とし

「肘のロックを外す」の効果を非常に感じた技。それはTZさんが受けの時に、前二人と1回目の技がうまく掛かっていたので、あえて流れでの掛けをやめて区分して掛けてみた。「肘のロックを外す」を使うとTZさんが見事に揚がった。横で見ていたKIさんから「非常に不思議な掛かり方だった」との感想をもらった。

座技 外手取波返し後方投げ

「掌の分開き」と「肘のロックを外す」を試す。両方とも良い効きである。自分が受けの時は感じたのは、手首を曲げる際に前腕が動かないことが重要であるということ。手首と前腕の両方が動いてしまうと全く効かなくなる。動きが読めてついていける感じとなってしまう。

座技 外手取手首内回し横倒し

この技は最初から手首が曲がっているので「肘のロックを外す」がうまくハマらない。この手の技での使い方については要研究である。手首を内回しにするときは一旦外側に振ってから内回しにすること。これにより手首に角度がついて受けが勝手に崩れていく。

立技 内手掌返し差し落とし

「掌の分開き」を検証したいするあまり、力が入ってしまう。3人共に「力みを感じる」という評であった。立ち方に問題があるのかも。何かをやろうとすると立ち方が甘くなるのは悪い癖だ。肝に銘じて修正すべき事項である。また、「正中線上で手を取らせる」という理を皆で検証し、その有効性を確認した。

所 感

今日の課題はいずれも稽古前の閃きから得たものである。「掌の分開き」と「肘のロックを外す」いずれも効果的な理合いであると感じた。今後も検証していきたい。ただし、新たな体理を試すと「羽手」などの根本術理を忘れがちになるので注意が必要である。

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