2025.9.6 姿勢

合気

イーストワード体育館での稽古。TZさん、FOさん、KIさん、KDさんが参加。今日の課題は「剣法三角矩の検証」としたが、技の選択がこの検証にそぐわないものが多く、次回以降の機会となった。今日の稽古では「姿勢」について、いままで感じていたことへの確証が得られた稽古となった。また、KIさんが秘伝誌の記事から「肩甲骨の動かし方」について得るものがあったらしく検証していたが、羽手にもつながる理であると感じた。

短棒 外手取内しの投げ

KIさんが秘伝誌を読んで「鎖骨に触れながら」技を掛けていた。こうすると肩甲骨の動きについての意識が変わるらしい。確かにいつもとは違う感じである。羽手にも通じるものを感じた。

短棒 外手取外しの投げ

終末動作で外側に投げる際にどうしても引き気味になる。取らせる位置が問題なのか、外投げという形にこだわりすぎているのが問題なのか。掴みのタイプによる違いもあるのかもしれない。要検証である。

短棒 内手取直角投げ

TZさんが受けの際に、「短棒を直角にするときに外に開かないで欲しい」との要求があった。私の受け体感は「外に引き開きながら」である。これは掴みタイプによる違いなのか。

杖 両手取横合気揚げ落とし

FOさんが途中参加。いつものように流れが止まる。FOさんと列外で検証して一つの仮説を立てる。それは「親指派は杖の前端を、小指派は後端を固定して(回転の基準として)回すのではないかというもの。稽古後の振り返りで、短棒を直角にする際もこの法則が働いているのかもしれないことに気が付く。次回検証したい。

座技 両手取差し返し

TZさんの「先生は相手を吸い込むようにと仰っていた」という説明を受け、皆で、誘いでの呼吸の使い方を検証する。結論は受けの動き出しに合わせるのではなく、「自分のタイミングで吸い始めて、受けが合わせてくれる」のが最善であるとなった。また、この技では呼吸する際の「姿勢」について示唆をもらった。

座技 両手取膝叩き

今日の稽古で唯一、掴みタイプによる違いが体感出来た技である。小指派は手首を曲げるように揚げ、親指派は掌全体を上げるようにする。ただし、TZさんはそのどちらでもなく「タイミング」が違う。それぞれのタイプをどこで見分けるか?課題である。ここでも姿勢が重要。

立技 攻手胸当て合気落とし

姿勢の効果を実感した技。吸気での姿勢を維持したまま技を掛ける。特に腕を揚げる際に姿勢が崩れやすくなるので腕は最初に挙げておいてから近づくようにする。そういえば先生もこの姿勢であった。この技では姿勢をブラさず歩く要領について確証を得た有意義な稽古となった。具体的には能の「運び」のような動きである。また、胸に当てた手の返しかたについて新たな方法を皆で検証した。いままでは落とす方向に意識が向いていたが、そうではなく接点よりも上に返すというもの。普遍性があるかこれから更に検証が必要である。

立技 攻手合気突き

今日はこの技の切れが良かった。意識したのは「姿勢の維持」、特に「運び」と「接点よりも上に返す」であった。FOさんに掛けた際の感触は何とも言えない手応えで、一体感を感じる「幸せ感」が強いものであった。KIさんは反射反応系。いずれにせよ今までで一番効きが良かった。

所 感

今日の稽古では「姿勢」について大きな示唆を得た有意義な稽古であった。特に運びについては、今まで動いてみても、これという手応えがなかったのだが、今日は姿勢をブラさないように意識した動きがそのまま技の効きに直結した。これは初めてであり、今後の根本原理としてなりえるものと思料する。また、今回、運びがうまくいったのは、一人稽古の成果もあるのではないかと推察する。

コメント

タイトルとURLをコピーしました