2025.11.29 掴み手タイプ

合気

ホワイトストーン体育館での稽古。TZさん、FOさん、TJさん、KIさんが参加。今日の課題は「鎖骨・肩甲骨の下げ」とする。稽古中、「胸や肩に力を感じる」との指摘を多々もらったがこれによるものか。反対にTZさんから「力を抜いて」と言われた時には、この体理が効いたのでやり方の違いによるものなのかもしれないか。要検証である。今日はなかなかうまく技が通らない稽古だったが、掴み手タイプの稽古法などの気づきがあった稽古となった。

座技 両手取鉤手合気揚げ後方倒し

通常の閉手ではなく鉤手での合気揚げ。鎖骨と肩甲骨の固定を意識してみる。まずまずの効きであったが、いつもとは少し掛かりが違うような気もする。あご上げも使ったためか。

座技 合気揚げ後方倒し

留めの際に、FOさんに「もう肩から上腕に力が入って固まっている」との評を受ける。押し込んくるタイプをどうやって止めるか。稽古後の振り返りで「力の方向を変える」のが良いのではと考える。力の方向を変えることにより受けに止まってもらうという理合いである。その方法は「手の張り」ではないか。要検証である。また、FOさんの指摘は「鎖骨・肩甲骨の下げ」も影響しているのかもしれない。

座技 内手取波返し後方倒し

後方倒しの際に「接点を真っすぐに押す」方法を見つける。鉤手にした指先を固定し、その支点に向けて掴まれた接点を動かす。手首を曲げながら押し出す感じである。こうすることにより真っすぐ押すことができる。「鎖骨と肩甲骨の下げ」の影響なのか、全体的に「胸の上部から肩・前腕の力を感じる」という評が多かった。反面、TZさんから「もっと力を抜いてゆるゆるで掛けて欲しい」とのリクエストがあったので鎖骨を意識し力を抜くとうまく掛かった。上記の技と同様に下げるには力が必要ないという示唆か。要検証である。

立技 内手取掬い上げ落とし

掴み手タイプによる崩しの違いが鮮明に判った。親指派は一旦下げてから、小指派はその位置から掬い上げるようにする。この技が落としが難しくどうしても受けと当たってしまう。「胸の上部から肩・前腕の力を感じる」とのことであったが、皆で検証して「暖簾くぐり」が有効であるとの結論となった。「揚がってしまった相手は下がり(落とされ)たくない」仮定し、暖簾くぐりでは「手は上がるが体は下がる」ので、「受けは自分の行きたい方向に行くことが出来て」これにより崩れてしまう。「受けの行きたい方向に行かせる」これは根本原理である。

立技 握手落とし

先の技は、TZさんが「素人に100%掛けれる技」ということで選んだ技であったが、皆で検証して「握手技が良いのでは」と稽古する。いろいろなパターンを皆で試すが、その中で腰が引けている人には「足捌き」による崩しが有効であることが判った。またFOさんが「拳法立ち」に対して「受けの行きたい方向に行かせる」を使って崩すことが出来た。

所 感

今日の稽古は技が通らないことが多かったが、その分いろいろな示唆をもらうことが出来た。有難い。「鎖骨・肩甲骨の下げ」については技の形としては有効であるものの、下げに力を使うとそのまま力みに繋がることが判ったので一人稽古などを修正したい。また、稽古後の振り返りにより、力の方向を変えるための「手の張りかた」について閃きがあった。先生の手の形にも共通するので深堀りしていこう。

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