イーストワード体育館にての稽古 TZさん、FOさん、KIさんが参加。この3人(私も含めて4人)での稽古は感覚重視のある意味「濃い」稽古となる。今日の課題は前回と同じ「肩甲骨の使い方」と「三十一」としたが、今日の稽古では、課題としている「肩甲骨の使い方」の方向性が間違っていることが判った。この体の使い方がどうやら「力み」へとつながっているようである。ウチの会の技や身体使いをベースにして新たに取り組んだ方法が、「最初はうまく行くが段々と力みなどに変わって行き、次第に技が通らなくなる」ことがこれまでも何度もあった。今回も同様である。それに気づかせてくれる稽古仲間がいるということは幸せである。感謝。そしてなぜそれに気づいたかというと、「手の張り」に違和感があったからである。
立技 両手取片手内から外回し投げ
肩甲骨の使い方を意識して支持側の腕を固定して、回す腕に三一の理を効かせてみた。KIさんは「2人(TZさんと私)の技のかんかくの違いが判って面白い」と言っていた。細部は聞かなかったがおそらく私の技は「力感」が強いと感じていたのではないだろうか。その時は気にしなかったが今思えばKIさんが技を受け入れてくれていたのだろう。
立技 両手取合気下げ
今日の技で唯一効いた技。「三十一」を合気下げなので手前に引くように意識する。
TZさん、KIさん両氏にうまく技が通った。この感覚を忘れずに。
座技 外手肩取視線左右投げ
視線を使った技。反射を使おうと剣術の「三角矩」を使うがうまく行かず。FOさんとKIさんの稽古を見て、通常「三角矩」は目、剣先、肚を結んだ線が正三角形になるようにという教えであるが、両肩と剣先(徒手の場合は相手の喉元)を結んだ三角形というのも有りだなと感じた。実際に後日調べるといろいろな三角矩があることが判った。この技では両肩と受けの喉元(視線は喉に付ける)の三角形を崩さずに左右に誘導すると、ただ単純に視線を左右に動かすより技が通る気がする。拍手と同様。他の技にも応用が利きそうである。これを視線による崩しかどうかは別であるが。
座技 外手掌のせ手首返し内投げ
肩甲骨の使い方の方向性が間違っていると気が付いた技。3人の腕がうまく自分の腕に乗ってこない。
誘いを掛けるがこれもダメ。唯一FOさんが受けてくれたがこれも敢えて「筋力モード」にしてくれたからである。これは手の甲側を使った「触れ合気」であるので手の張りが大事である。稽古後に何故手の張りがいつもと違っていたのか反芻してみると「肩甲骨の使い方」が原因であると判明した。肩甲骨を寄せ下げすると「腕の固定」などは強化されるが手の張りは弱くなる(弱く感じる)。これを改善するには、まず、手の張りを作っておいてから肩甲骨を寄せ下げすれば良いのではないか。実際にやってみると肩の落ちが大きくなった感じがする。腕立てのやりかたも一考を要する。力感のない腕立て。これを探ろう。また、手の張りを研究している際に「足裏の張り」にも意識をする必要があると気が付いた。この二つは連動しているのではないか。靭トレでも足裏の張りについての言及がある。
立技 受け自護立ち 横攻め手刀肩乗せ落とし
後ろから手刀を胸に乗せる際に、前方向への誘いを掛けてつま先に重心を移動させる。人の構造上、つま先に重心が移動した体勢は膝関節が曲がりやすくなる。そこで下方向への圧を掛けられると倒れるという理合いではないか。
立技 受け自護立ち 横攻め後方倒し
先生の過去映像から選んだ技。最初の説明で後ろ側に圧を掛けて、一呼吸置いてから再度後ろに圧を掛ける。人の反射を利用した技である。
所 感
今日の稽古では「肩甲骨の使い方」についての方向性が間違っていたことが発見でき、有意義な稽古となった。(実際は稽古後に若干落ち込んだが 笑)こういうトライ&エラーを繰り返していくことが大事なのだと思う。この時間もきっと無駄にはならない。今回でいえば、より一層「手の張り」の重要性を再認識することができたのだから。

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