2025.3.29 手の張りと半身使い

合気

イーストワード体育館での稽古。TZさん、FOさん、、TJさん、KIさん、KTさんが参加。今日の課題は「手の張り」「足裏の張り」「三十一」とする。「手の張り」は前回稽古の反省として特に取り組みたい課題である。稽古前に「掌の使い方」を解説しているYouTubeを見て参考にしてみる。十分な効果を感じた。継続して演練したい。「足裏の張り」は手の張りとの連携効果を期待してみたが、今一つ集中できず、「三十一」も同様であった。今日の稽古では以前の稽古で見つけた「半身の使い方」から一歩踏み込んだ理を見つけることが出来た。これを「半身使い」と呼ぼう。

座技 両手取合気揚げ後方倒し  

「手の張り」を意識する。掌のみを使うやり方、非常に高い効果を感じる。今までの手の張りの感覚と少し違うため、これも力みが出ないように今後の稽古で注意が必要。バランスが肝心である。

座技 両手取腕回外後方倒し

「三十一」の検証に最適な技だったが「手の張り」に意識が行き過ぎて忘れる。「手の張り」の効果自体は感じた。TJさんの要求は前腕の回外ではなく手首の回転による崩しであったが、肩甲骨のうまく寄せ下げて三十一を使う方法もあったかと反省する。

座技 両手取拍手左右投げ

YMさん流の拍手投げ。手の張りと骨の入れ替えはうまく行った。課題として、ウチの人たちは反応が良いのでうまく揚げることが出来るが、そうではない人にはYMさん流の「小さな柔術」やYouTubeで見た「作用点」の技術が必要であると思料する。

座技 外手取横攻め内投げ

「半身の使い方」から一歩踏み込んだ「半身使い」という理を発見。具体的には「半身の使い方」は片手技の時に「空いている方の手を遊ばせない」、「同じ動きをする」であったが、「半身使い」は「空いている方の手で先に技を掛ける」というもの。そのために必要なのが手の張りや肩甲骨の寄せ下げなどによる「相手とのつながり」である。これにより相手を「留めて置いて」から半身使いを行う。この技での感覚は半身を順番に正中線に向け「折り畳む」である。

立技 外手取内から外回し投げ

「半身使い」を使う。今度は正中線から外に回し技を掛けてみる。まずまずの効きではあるが、一旦内側に折り畳んでから外に回すのか、内に畳まずに外に回すのかは不明。今後の検証が必要である。

立技 攻め手内手叩き合気揚げ倒し

この技を成立させる理合を皆で検討し、「受けをつま先重心にする」という結論に達する。個人的は感覚では通常の立ち方では下方向に圧を掛けられても反発しない(膝が曲がらない)が、つま先重心になると反発する力(膝が曲がる)が出る。この受けをつま先重心にする方法は二つ。一つ目は一旦真下に圧をかけてから手前に引き出すやり方。もう一つはこちらの姿勢をつま先重心にすることにより受けの姿勢をシンクロによりつま先重心にするやり方。後者はなかなか難しいが先生はこの方法だった。(相手により変化させた可能性は高いが・・)稽古後の振り返りで、シンクロさせるには「攻め気」あるとうまくいかないのではと思いつく。次回の稽古で検証してみたい。また、つま先重心では反発が起こる現象をTZさんに説明して技を掛けてもらうと思わず(反射的に)膝が動きTZに引き寄せられた。先生に技を掛けられたのと同じ感覚。なぜ引き寄せられたのか不思議に思っていたが、理合の一部が解ったような気がする。大きな収穫である。

立技 内手合わせ合気下げ

YMさんのように正中線を守るように手を合わせるが技がうまく通らない。手を合わせてから半身使いをするもダメ。自分の元立ちが終わったあと検証したところ、半身使いを既に行ってから手を合わせるほうが良いのではとの結論になる。これは他の技にも通ずるものであろう。それほど半身使いの効果が高いというか、真理に近いということか。

所 感

今日の稽古では「半身使い」という理を見つけたが、これは先生が常に仰っていたことをもう一歩踏み込んだものである。是非身に付けたい理である。また、「受けをつま先重心にする」は面白い理であり、TZさんに掛けられた時は正直驚いた。若干技を受けに行ったが、それでも先生に近い感覚で引き寄せられた。これも真理に近い理であると思料する。自分の中に強く残っている先生の技の一つであるので再現率は高いのではないか。それを信じて練磨したい。

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