2025.7.12 指での崩し

合気

イーストワード体育館での稽古。TZさん、FOさん、TJさん、KIさん、KDさんが参加。今日の課題は「一周回す」とした。これは前回の稽古での気づきである。一人稽古の四股踏みにもこれを応用して良い感じなので技として使えるか検証してみる。今後に期待できる効果であった。ただし、回す方向などが固まっていないので検討が必要である。また、「指での崩し」について更なる発展がみられた稽古であった。

立技 短棒両手取体挟み投げ

一人稽古での効果を検証してみる。これは「一周回す」を行ってから技を掛けるという方法である。まずまずの効き。今回は「股間節」を回したが、どの関節をどの方向に回すのが効果的なのかは不明。今後の検証が必要である。

立技 短棒両手取交差落とし

両手を交差する技だが、上に上げる手だけを動かすイメージ。ここでも一周回すを試してみる。効果はまずまずであった。

立技 外手取二本差し回外落とし

二本の棒を「橈骨と尺骨」に見立てて回転させる。「一周回す」の効果も感じることができた。「指での崩し」は効いてはいたが、受けのタイプが小指派ばかりだったので検証までには至らず。

立技 傘取合気下げ

合気下げなので一歩前に出るのだが、「一周回す」との整合が難しい。稽古後の振り返りで、やはり、回し終わってから一歩踏み出すのが良いのではないかとの結論になる。これは合気下げ系の技では必須なのでしっかりと検証したい。TZさんから「掴みやすいように誘ってもらいたい」との要望あり。どうしても不意を突かれてから技を掛けるイメージが抜けないが、技の始まりはもっと前からであることを忘れずに。

立技 短棒立て合気落とし

「指での崩し」について進展があった技。この技の崩しは「接点を動かさずに短棒を立てる」ということであるが、途中から参加したFOさんが「親指を使って落とす」という提案をした。ここから「短棒を立てる際にも指を使えないか」との検証となり、その結果、「小指を使って短棒を立てる」となった。イメージは「小指と肘を近づける」である。こうすると接点を動かさずに短棒を立てることができるし、端から見ても手腕の形が美しい。最近、気になっている指の動かし方にや指導者講習会での「支点を固定する」動きにも通じるものがあり、これは正しい理合いであると直感する。

座技 合気揚げ後方倒し

この技では、先ほどの技とは反対に親指を使う。イメージは「親指と肘を近づける」である。皆に良く効いた。FOさんと「小指派にも同様か」との検証したが、結論は「この指の使い方が自然な揚げる動きを誘発するのでは」となった。また、その検証中、指を使う前に「もっと差してもらいたい」との要求があった。稽古後、一人稽古のやり方を検証していると、手の張りがないと指を使っても親指と肘が縮まる感覚がないので、FOさんは「手の張りを要求していたのでは」と気が付く。ここで一つにつながった。これは身につけたい理合である。

座技 両手掌乗せ外投げ

この技ではどの指を使うのかが不明であった。とりあえず落とすときはに、親指派と小指派で使い分けたが、これはあくまで落とす方策としてである。「揚げ」については使う指が解らなかった。稽古後の振り返りで「掌屈は小指、背屈は親指」ではないかとの仮説を立てる。今日の短棒立ては小指、合気揚げは親指であることなどから、方向性は間違っていないものと思料する。今後検証したい。

所 感

今日の稽古では「指での崩し」について進展があった。特に小指を使った際の手腕の形の美しさや、KDさんに掛けた合気揚げの掛かり具合と自分の腕の張りと力感はとても良かった(力が入っているようで入っていない、いつでも変化できる感覚) 最近は「手の張り」や「指の使い方」に興味があり、今回、このような進展があったのは「導き」であるとの感じる。ここはしっかりと深堀りしていきたい。また、このように理合を深める仲間がいることにも感謝である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました