2025.11.6 反射と動きのズレ

合気

ウエストワード体育館での稽古。この体育館を使うのは久しぶりである。TZさんや、KIさんも懐かしがっていた。今日はTZさん、FOさん、KIさん、KDさんが参加。今日の課題は「呼吸」とした。前回の稽古から引き続いての課題である。やはり呼吸の効果は高い。稽古前に閃いた「掴まれてから行う呼吸のタイミング」についても手応えを感じた。今日は「反射と動きのズレ」や「小移動」について示唆を得ることが出来た。また「中指派」の対応について検証した。

座技 両手取膝上回し左右投げ

最近、一人稽古に取り入れている「体回し」を使ってみる。投げる際には効果を感じるが、腕が立ってしまう傾向があるので、ここは修正の必要を感じた。またKIさんからは「腕ではなく体で投げる技?」との質問があったが「体回し」を見てそう感じたのか。腕との連携を意識するようにしたい。

座技 両手取膝上差し後方投げ

KIさん、KDさんの受けを取ってみて、やはり腕が立つと受けと当たってしまう。受けを揚げることが重要だが、腕ではなく胸の動きや呼吸を使って揚げるようにしたほうが良い。今日は呼吸を使ったがうまく揚げることが出来た。

座技 両手取回外崩し合気揚げ

回外にて受けを崩す技であるが、これを成立させるためには、やはりその前に受けを揚げておく必要がある。この技でKIさん、KDさんの受けを取って感じたのは「回外時に急ぎすぎる」ということであった。受け体感が早いので、取りの際にそのように動かしてしまうのである。しかし、回外での崩れは「反射」であるので実際はそんなに早い動きではない。これは「反射と動きのズレ」である。実際には「パタッ」というくらいの力感で回外したほうが効く。

座技 外手袖取後方投げ

いつもとは変えて技を区分して掛けてみる。まずは「回外」、次に「肘を曲げる」。こうすることにより上腕二頭筋を緊張させることなく肘を曲げることができる。皆、この術理で通ったが、何故この動きが効くのかは判明出来なかった。個人的にはこの動きで肘を曲げることで、今まで「腕を押さえていた手」が、「中空を押さえる」状態に変化したような感覚である。これも先ほどの技と同様に「パタッ」くらいの力感が良い。何か共通点があるものと思料する。

立技 外手取掴手躱し落とし

掴みタイプによる崩しの違いを皆で検証する。親指派は下げながら、小指派は上げた位置で誘う。そしてこの技も「受けを揚げて」から技を掛けることが重要である。

立技 正面抱きつき下方落とし

TZさんの技を受けて「手が浮いている」感覚だったので、それを伝えて修正してもらうと途端に重みが増した。受けが抱き着きやすいように両手を広げるのは良いが、技を掛ける時は元に戻す必要がある。受け体感では腕を戻すと体軸も戻る感覚。また、この技では「前後に小移動」するという術理を見つけた。体が密着している分、受けとの位置関係が変わるのが良く判る。手取技でも同様のことが生起しているのは想像できる。根本的な理であるものと思料する。そして「小移動」が肝。体軸をブラさないように位置関係を変えるためには「小移動」する必要がある。KIさんなどは「受けに判らないように移動して欲しい」との要求である。この移動の精度を上げる必要性を感じた。

立技 両手取体挟み投げ

体を挟む動きに拍手を応用する。これも「パタッ」という力感で行うようする。呼吸を意識したので全体的に通りが良い。やはり技を掛ける前に受けを揚げておくことが重要である。

所 感

今日の稽古では「反射と動きズレ」を認識することが出来た稽古となった。自分の受け体感と実際の動きとのズレが大きく、特に反射系については顕著に表れる。どうしても「早く」「強く」掛けたい(動きたい)が、実際は「反射」なのでそれほど「早く」「強く」動く必要はないのである。これは誰にでも当てはまることなので注意したい。また「小移動」についても示唆をもらうことが出来た。これは根本原理であると思料する。深堀りしていこう。呼吸の効果も再認識することが出来た有意義な稽古となった。列外稽古では「中指派の崩し」についてFOさんと検証した。結論は「中指派は回す」である。次回稽古で検証したい。

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