2025.10.18 立姿への気づき

合気

イーストワード体育館での稽古。TZさん、FOさん、TJさん、KIさんが参加。今日の課題は「姿勢」と「あご上げ」とした。「姿勢」については、稽古前に思い付いたもので、「相手の力を地面に流す」を変化させ、「下半身はつっかえ棒のように、上半身は垂直にする」というもの。いつもの先生立ちを自然な姿勢にするための方策である。結果はあまり芳しくなく、下半身をつっかえ棒のようにするために骨盤を前傾させていたのが良くなかったようで、全体的に力みが生じ、力のコントロールがうまくできなかった。(TJさんには「もっと力を抜いて」と指摘をもらってしまう。)うまくいかなかった反面、骨盤はフラットにしておかなければならないことが立証できたので良しとしよう。「あご上げ」に関しては、個人的に検証しようと思っていたが、ふとしたきっかけで皆で検証することとなった。また、今日は「肘の曲げ」について示唆をもらうことができた稽古となった。

杖 両手取横回し合気揚げ

杖技でも「あご上げ」による崩しが通るか試してみる。半身や構えの足幅などの影響で今一つ要領を得ない。一定の崩れが起きているので効果はあるのだろう。FOさんから「どうやるのか手がかりが全くない」との発言があったので、「私はあご上げを使って技を掛けた」といったところ、この技以降は「あご上げ」の検証となってしまった。良かったのか悪かったのは判らないが、前向きに考えれば、皆、この「あご上げ」の効果を感じているということなのだろう。 

杖 両手取突き落とし

あご上げで崩した後の「突き落とし」が難しい。体(特に胸)が動いてしまうと受けとのつながりが切れてしまうし、体を固めると杖に角度をつけづらい。動きが固着して、体をうまく使えていないことが判る。KIさんが「胸を動かさない」方策として、あご上げの後に体軸全体を回すようにしてみたが、受け体感としては今一つ。腕だけが動いてくれた方が効くような気がする。YMさんの術理とは真逆になるのだが…これはこれでありなのか?

杖 両手取水平持ち合気下げ

合気下げの際(実際には「合気上げ下げ」となる)に、人差し指と親指で杖をこするようするのだが、手を回旋させないと肩が詰まってしまうことに気が付く。どうしても手は地面に垂直に立ててままで行うのが正しいと刷り込まれているが、実際は回旋の動きが入るのが自然である。

立技 両手取合気下げ

杖の技を徒手技で検証する。しかしこの技は手首の返し(杖では人差し指と親指のこすり)よりも、ただ単に腕を下げるだけで落ちることを確認した。これはあご上げで下向きの力が掛かっているためである。手首の返しは技の週末動作である。TJさんに「もっと力を抜いて」と指摘をもらってしまった技である。
※稽古後の振り返りで、あご上げ後に、少し腕を下げると受けが反発して揚がるのに合わせて手首を返すと技が通るのではないかと考察した。これは先生の「合気下げ」の説明と合致する。前述の「腕だけ下げる」はどちらかと言えば「合気落とし」である。

立技 横立外手取巻き上げ落とし

TJさんとKIさんに取られた際につながりを感じなかった。というよりも「捕られて」しまっていた。下半身をつっかえ棒のようにするために骨盤を前傾させていたのだが全く効果なし。やはり骨盤はフラットにして上半身は前傾気味にする「先生立ち」が正解である。受けを巻き上げる際に、「指先から」「手首を曲げないように」等の指摘をもらい、いろいろと試すが思うような動きができない。その中で「肘の曲げ方」について示唆を得た。「肘のたたみ方」といっても良いのだが、受けの握りの方向に対して肘関節の向きを合せてパタンと肘をたたむようにしてみると受けがこちらによってくるのだ。面白い理である。これは向身でも通用するのか、次回検証したい。※皆から指摘をもらった「指先から」や「手首を曲げない」等については「姿勢」が採れていれば通ったのではないだろうか。

所 感

今日の稽古も前回同様に「あご上げ」についての検証となった。この動きの「何に」反応しているのか解明していきたい。姿勢については全ての技の根本原理であるので今後も重要課題として取り組もう。「正しい姿勢」については、思い込みや刷り込みがあるのでこれを排除することが肝要である。現在の常識に囚われずに。

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