2026.8.29 掌中の縒り

合気

ウエストワード体育館での稽古。TZさん、FOさん、KIさん、KDさん、KTさんが参加。今日の課題は「掌中の縒り」である。これは前回の稽古で見つけた術理である。併せてJIDAI氏の著書に記されていた「皮膚感覚」「呼吸」「重み」などを検証することとした。結果はまずまずであるが、受けによっては「力」を感じるようである。先生のような「何か判らないけど投げられる」ような感じではないようだ。このまま追及すべきか、私の方法が間違っているのか。ここについては判断が難しい。現時点での考えについて言及しておくと、この術理は、「掴んでから始まる技体系には効く」である。(反面、当会の稽古体系にはあまりそぐわない)保江氏のyoutubeなども掴んでからの効かしていたことを確認できる。これはこれで習得しておくべき術理であると思料する。

座技 両手取手刀立て後方倒し

「掌中の縒り」を意識して掛けてみる。KIさんから初手で「合気揚げになっている」二手目は「合気下げになっている」との評をもらう。術理的には通っているのだろうが当会の掛け方には合わないようだ。手刀を立てた状態で掴んでもらうように誘いを掛けるのが当会の崩しであるので、掴んでから掌中を縒るのでは遅いのかもしれない。(またTZさんがそのように掛けるのでそれをトレースするならば当然の感覚である。)

座技 両手取膝上擦り後方倒し

JIDAI氏の呼吸を試してみる。これもまずまずの効きであった。KIさんは何か不思議な顔をしていたのが印象的である。今までとの呼吸の違いを感じたのだろうか。KTさんに「誘いを掛けるために一旦手を引いて、元の位置で掴ませる」と理合いを説明する。顧みるに自分はそうやっているだろうか?自分を突き放す必要がある。

座技 両手取平天地投げ

この技も「掌中の縒り」と「呼吸」を意識して掛ける。やはり、掴まれてから掛けようとするので、やや間が詰まってしまう。流れで掛けていないからか、手で引っ張っている感覚がある。皮膚の縒りにより動かされていると受けが感じてくれていれば良いのだが… 

座技 外手取燕返し後方投げ

この技も「掌中の縒り」により技の間が詰まり気味になる。KIさんとKTさんが組になった時にTZさんがKIさんの前腕を回すとKTさんがいつもの反射を起こしていた。やはり崩しの理合いが違うということだ。FOさんとの組で面白い現象が起きた。掌中の縒りを意識して技を掛けたがFOさんは崩れない。手首は回っていたのでより戻しを誘発するために中心に手を伸ばしてみたところ、より戻しは起きなかったがFOさんは手を離さなかった。いつもならば途中で抜かれるだが… これは「掌中の縒り」がわずかでも効いていたからではないだろうか。次回稽古で検証したい。

立技 内手取手首絡め落とし

「掌中の縒り」でいつもよりもうまく手首に絡めることが出来た。しかし、そこから落としがうまくいかない。みんなが手を焼いていたKDさんは「偉そうに胸を張り、頭を下げさせるように」との要求であった。この崩しを分析してみると、KDさんは合気道経験者なので、「極め技に強い」というより、「極められる前に抜いている」ようである。いわばボーっとしているような状態なので「うつしみの理論」により、こちらもボーっとすることで同調し崩す。これが「偉そうに胸を張り…」の姿勢になるのではないだろうか。次の機会があれば検証したい。また、他の人も落とすのが難しかった。どうしても「落とそう」としてしまう。この時こそ「皮膚」での崩しを検証する良い機会だったのに。反省。またFOさんは「手首を絡めるというよりも鉤手にして崩して欲しい」との要求をしていたが、これは掴みタイプによる「掌中の縒り方の違い」である。仮説が正しいことを証明してくれた。鉤手で横方向への縒りを作るのだ。同じくKIさんも鉤手を使うことに納得していたが、KIさんの場合は縦に縒った後の崩しであると思料する。次回検証したい。

立技 内手取触れ合気落とし

KDさんに「円ではなく、横・縦の崩しの連続で掛ける」とアドバイスする。「呼吸」を意識したせいか、いつもよりも通りが良いような気がする。今後も検証したい。

所 感

今日の稽古は「掌中の縒り」について検証したが、技によっては「間が詰まってしまう」という留意点が見つかった。とはいえ掴まれてから掛ける技での有効性は十分に確認することが出来た。受けてから掛けるのか、流れで掛けるのか、その時にどちらを選択するのかの違いである。もちろん両方出来たほうが良い。また掴みタイプによる掛け方の違いもおそらく間違いではないという手応えを感じた。これから精度を上げていきたい。力感を感じているのが受けに聞いてみるのも方法であろう。「自分を突き放す」である。

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