2026.4.27 呼吸

合気

イーストワード体育館での稽古。代稽古を執る。FOさんとKIさんが参加。今日の課題は「意識の置き」とした。これは前回の稽古において皆で検証したものであり、今回はこれをいつもの月曜日メンバーで深堀りしてみようと課題とした。また以前から気になっていた「呼吸」についての検証も行った。代稽古の役得である。いずれも面白い結果となった。

座技 両手取合気揚げ後方倒し

前回の稽古でやった「意識の置き」を座技にて検証してみる。これは「意識を相手の後方に置いたまま技を掛ける」というもので、これにより「意識と動きが分断され、受けが混乱する」という術理である。前回は立技のみだったので座技で検証してみたところ、この術理の効果は十分にあると確認することが出来るとともに、立技とは少し差異があることが判った。座技の場合は受けの下半身が固定されているため、立技と同じような差し手では押し込まれてしまう。ここでFOさんから「速度の問題」という評をもらったので、差し手を速くしたが評価は変わらず、そこで「タイミング」を速くしたところ、技が通った。相対した時に既に差している感覚、このくらいのタイミングでちょうど合う。面白い。また前回の稽古で感じた「意識を相手側に移す」を検証したがこれはダメであった。

座技 両手取腿上引手当て後方倒し

先の技での稽古中にKIさんが「引手」について言及したので、これを検証してみた。この技の場合は、「引手の段階ではまだ意識は手に置き、当てる際に意識を相手の後方に置く」ようにするとの結論になった。これは騙しの要素も含んでおり、引手を意識すれはするほど、意識を後方に置いた際の落差が大きくなり技が効いた。これもまた面白い。

座技 両手取合気揚げ

「呼吸による崩し・掛け」を検証する。元はYMさんの「受けの呼吸を止める」である。皆で検証し、いろんな意見が出たが、自分が受けとなり感じたことを伝え、それを稽古する。その要領は「①取が息を吸えば受も息を吸う状態にする(同調)。②息を吸う途中で息を止める(または細くする)が、体は胸を膨らませるなど呼吸を止めない」である。こうすることにより受けに混乱が生じる。KIさんからは「呼吸だけでは揚がらない、やはり手の張りなどが必要ではないか」との指摘をもらうがこれについては次の技で解決した。この理については、自分が受けを取っても当たりがなく気持ちよく揚がることが出来る。当初の「受けの呼吸を止める」の検証にはならなかったが、これはこれで大きな収穫となった。「受けの呼吸を止める」についてはまた次回としよう。

座技 諸手胸取左右投げ

「呼吸による崩し」が通るのか胸取技で検証する。予想では胸を掴んでいるのでダイレクトに反応が起きるものと思っていたが、そうはならず。反対に反応が起きづらくなっていた。FOさんから「いつもの胸合気のような動きでも良いので接点をずらして欲しい」との要求があったのでそうすると反応が起きた。そこで皆で検討し、「手を張る、胸を反らすなどで皮膚をずらした後に、呼吸を使うとついていく」という結論になった。これが先の技でのKIさんに崩れが起きた要因である。

立技 合気揚げ落とし

先回の稽古での技を復習する。やはり座技との違いが出る。座技ほどの速度は必要なく、意識を後方に置いたまま手を差すだけで良い。今日は「横を見る」が非常に効いた。いろいろと検証し、最後は「差し手でつないだあとに手を張って皮膚をずらしたら呼吸を使うだけで揚がる」というシンプルな動作での合気揚げになった。ただ、端から見たこのシンプルな動きも「差し手でつなぐ」⇒「意識を後方に置いて同調させる」、「手を張る」⇒「二度打ちにより手掌腱膜を使う」、「呼吸を使う」⇒「途中で息を止める」などの技の複合である。しかし受けが大きく崩れてくれるのは楽しい。磨いていきたい。

所 感

今日の稽古では「意識の置きかた」や「呼吸」について検証したが、最後はそれらが融合した技となって顕われた。これは大きな収穫である。特に以前から検証したかった「呼吸」についての示唆をもらったのは嬉しい。当初の目的とは違ったのだが、この理は吸気だけではなく、呼気でも通じそうなので次回の稽古で検証しよう。稽古中に不思議だったのが「途中で息を止めているのに苦しくない」ということ。これは動きが理に適っていることの証左なのか。これも検証していきたい。KIさんが「いずれの技にせよ「相手が乗っかってくる感覚」にならないとダメだということが判ってきた」と言っていたが、それは私も同じ感覚である。皆で成長していくことがお互いの技の研鑽には欠かせないことなので、これからも切磋琢磨していきたい。

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