イーストワード体育館での稽古。今日は急遽、本部からYMさんが参加となった。最近の本部道場の稽古トレンドを聞いたところ、「最近は本部稽古にあまり参加していない」とのこと。直近ではスウェーデン支部に指導に行ったとのことなので、そこでの稽古で指導したことを教えてもらった。内容的には「審査で脇が開けていると指導されるが具体的にどうすればよいか判らない」という要望に答える形で「拍手崩しを段階的に行う方法」を教えたとのことである。これは「拍手左右投げ」と「拍手からの合気揚げ(外手)」と二つの技で稽古した。また「姿勢」「受けの力の発生個所に働きかける」「準備体操」などについての指導を受けることが出来た稽古となった。
拍手技
座技 両手取拍手左右投げ
7段階に分けて掛けるというものである。
1段目:取られた手を外に開いて、受けの手首を極める。これにより受けの掴む力を抜く。
2段目:YMさん曰く「三角を作る」。1段目の手首を極めてはいるが、この段階では、まだ受けは「強く押すことができる」ので、手首をやや屈曲させ押す力を抜く。この2段目については、以前、同様のことを教えられたが理解不足だったので質問をしてみた。「小指で三角を作る」や「脇を寄せる」などの指導があったが、FOさんと組んで稽古した感覚は「あきら返し」である。FOさんには指先(末端)を寄せると効いた。いずれにせよ「上がる」と駄目である。脇に肘をつける要領を研究する必要性を感じた。またYMさんから1段目と2段目は省略することが出来るとの説明があった。【一人稽古での検証】一人稽古で昨日の復習をする。2段目では「肩の寄せ」を加えることに気が付いた。きっかけは「小指で三角を作る」。ただ単に脇を寄せるのとは違う「良い感覚」である。このやり方であれば、FOさんの「脇ではなく手を寄せて欲しい」という要求も納得できる。
3段目:肘を脇に沿って前に出して差す。肋骨は丸いので「円の動き」となるとのことであった。この時にやや前傾しても良い。手を動かそうとせずに体幹部(この場合は肘を付けた肋骨の部位)を動かすことが重要。結果、末端が動くということである。うまくいくと肩の力感がなく動かすことが出来るのを体感した。
4段目:3段目で差した際にやや前傾になっているので体を起こしながら受けを吊り上げる。
5段目:合わせた掌を上下に重ねる。
6段目:そのまま下に落とす。
7段目:投げたい方向へ引く。
座技 外手取合気揚げ
拍手崩しで合気揚げをする。段階での要領については左右投げと同じ。TZさんとKDさんの二人捕りでやったが面白い稽古であった。YMさんの説明時に技を受けたが、肩を内寄せして肘を絞って手を正中線に置いていた姿勢が自然体であり印象的であった。後述する「体操」で培った姿勢なのだろう。
姿 勢
受けの力を骨格で流すことができる姿勢
このつくり方を教わる。まず足首を前後左右に動かしてその真ん中に置く。これを膝、腰、胸、肩、首、頭の順に行い、各部位を線上に揃える。こうすると受けが押す力を骨格で支えて、床に流すことが出来る。感覚的には判っていたのだが、この姿勢では動き出しで力が必要となるため、敢えて採っていなかった面があった。稽古後の振り返りで「胸の抜き」により股関節を回転させることで、この問題が解決できるのではと閃く。今後検証していきたい。
曲がらない腕
合気道で良く表演される「曲がらない腕」。これを「腕を垂らした状態」で作る。そうするとそのまま歩き出しても受けが追従してくれる。これには「脱力できていることが重要」であり、受けの力を往なせる姿勢である必要がある(腕の脱力も含めて)。先ほど要領で作った姿勢を維持できていることが前提であると思料する。
立技 受け:外手肩乗せ 取:しゃがみ込み落とし
TJさんからのリクエストで説明。受けの手を肩に乗せた状態から「背骨を一つづつ落としていく」ことで受けをしゃがみこませる。実際に受けたが風船が萎むような感覚で肩が下がっていくので、思わず付いていってしまう。スタートは先ほどの姿勢である。これも重要なファクトであろう。
立技 攻手胸当て手刀落とし
「受けの力の発生個所に働きかける」ために、まずは受けがどこに力を入れているのかを探る。そのために受けを押すのだが、その押し方は「指先の関節から順番に着けていくように」「体幹に向けて柔らかく押し込む」ようにする。そうすると受けが反応して動くのでその方向に崩しをいれる。という説明であるが、これでは受けのちからの発生個所が判らない。YMさんに質問するも納得いく回答が得られなかった。その中で「胸を擦り揚げて崩す」技を体験し、その技の説明を受けた。それは「擦った先に意識が持っていかれる」というもの。この技の場合は胸から肩先に向かって擦られたのだが、そうすると意識が肩先に持っていかれて、そこを攻められて崩された。これと同じ原理で柔らかく押し込んだらそこに意識が持っていかれるのではないか。次回検証したい。また、稽古方法としては受けにどこに力を入れているか教えてもらい、そこに向けて働き掛けるのが良いと教えられた。稽古後の振り返りで、力を入れるのは「肩」「腰」「肚」「股関節」「膝」「足元」くらいなので、そこを探りながら技を掛けるのも一つの方法であると考えた。以前、YMさんがFOさんを取った際に「ああ、ここで支えているんだ…」みたいなことを言っていたを思い出す。
「体操」
TJさんが「本部金曜日の稽古でやっている体操を教えて欲しい」とリクエストし教えてもらう。「肩回し」のところで疑問点があったので質問し、「肩の内寄せ」を用いることが判った。この体操、一人稽古に取り組みたい。
所 感
今日は思いがけずYMさんが参加してくれて、色々と教えてもらえた有意義な稽古であった。まずは拍手について稽古してくれたのは天祐であった。また、立姿についても新たな方向性が見え、いままでの「前傾姿勢から倒れ込み」ではなく、「胸の抜きからの股関節の動き」への変化。これに気が付くことが出来たのも導きである。(靭トレを知らなかったら閃くことはなかっただろう)「姿勢の整え方」や「体操」など、一人稽古に取り入れるべきものを教えてもらったのは有難いことである。精進していきたい。
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